うつの前兆?日曜日の夜が憂鬱…あなたもサザエさん症候群かも?

日本の企業の多くは土日が固定給の、週休2日制です。学校も土日が休みですよね。もちろん職種によっては休みがシフト制のところもありますから、必ずしも土日が休みとは限りません。とはいえ多くの企業、そして学校が土日休みということから、話を進めていきたいと思います。
明日からまた仕事かぁと思うと、日曜日の夜が憂鬱に感じることはありませんか?これは、もしかしたらサザエさん症候群かもしれません。ここでは、サザエさん症候群について詳しくご紹介します。
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サザエさん症候群とは?
みなさんは、サザエさんという番組を知っていますよね。日本ではおなじみのアニメ番組で、40年以上も続く長寿番組のひとつです。サザエさんは、日曜日の18時30分~19時まで放送されています。サザエさんが始まると、必然的に「休みも終わりかぁ」と感じるものです。日曜日が終われば当然月曜日になり、学校や仕事が始まります。
「明日からまた通学または通勤しなければならない」という現実と直面し、憂鬱な気分になることをサザエさん症候群と呼んでいるのです。決してサザエさんが何か悪いということではなく、サザエさんが始まると休みが終わりだということから、名付けられました。
日曜日の夕方から深夜にかけて起こる憂鬱な感情をすべて引っくるめたものが、サザエさん症候群なのです。
サザエさん症候群を英語で言うなら?
日本では誰もが知るアニメであるサザエさんですが、外国では知られていません。それは当然のことです。では、サザエさん症候群を英語でいうとどのような意味になるのでしょうか。
サザエさんという言葉を英語に直訳したところで、残念ながら意味は伝わりません。サザエさん症候群は、日曜日の夕方から夜にかけて憂鬱な気分になることを言うわけですから、その意味から考えるなら、ブルーマンデーシンドロームや、サンデーナイトブルースという表現がふさわしいのではないかと思います。
どちらも、月曜日のことを考えると憂鬱になる、という意味があります。サザエさんという言葉は日本特有のものですが、サザエさん症候群の症状である日曜日の夜の憂鬱は、世界でも共通なのですね。
サザエさん症候群の原因とは?
サザエさん症候群は、土日が休日だという人なら、誰でもなる可能性があります。休みの日の終わりを実感し、次の日のことを考えると一気に憂鬱な気分になってしまうのです。やる気が出なかったり、朝になると突然体調が悪くなることもあります。
なぜこのようなことになってしまうのかというと、その原因の1つは休日の過ごし方にあります。サザエさん症候群になってしまう人の多くは、休日をダラダラと過ごしているという傾向にあります。
休日と平日の過ごし方に違いがありすぎるため、月曜日になっても仕事のスイッチが入らないのです。もちろん、学校や職場に馬の合わない人がいたり、嫌なことがあるとなおさらサザエさん症候群になる傾向は高まります。実は、サザエさん症候群の原因ははっきりとは分かっていません。医学的にも、心理学的にも、これといった原因は分からないのです。
サザエさん症候群の診断は?
サザエさん症候群かどうかを診断するには、どうしたらいいのでしょう。先ほどもお話ししたように、サザエさん症候群は誰でもなる可能性があるのです。以下の5つの項目のうち、あなたはいくつ当てはまりますか?
・週末は特別な予定を入れず、ゴロゴロ過ごすことが多い
・日曜日の夕食はおいしく食べられない
・日曜日の夜はイライラしたりドキドキしたりしてなかなか寝付けない
・月曜日の朝は目覚めが悪い
・月曜日になると、急に体調が悪くなる
この5つの項目のうち、2つ以上が当てはまるという人はすでにサザエさん症候群になっている可能性が高いです。自分でも自覚していないだけで、実はサザエさん症候群になっていたというケースも少なくないんですよ。サザエさん症候群は、ひどくなると日常生活にも支障をきたすようになってしまいます。まずは自分がサザエさん症候群になっていないか、自己診断をしてみてください。
サザエさん症候群を予防するには?
では、サザエさん症候群を予防するにはどうしたらいいのでしょうか。サザエさん症候群は日曜日の夕方から夜にかけて、翌日のことを考えると憂鬱になってしまうことをいいます。これを防ぐためには、これから紹介する3つのポイントがあります。
・熱中できる趣味を持つ
・日曜日の21時頃からスカッとするDVDを見る
・日曜日は早めに寝る
休日をダラダラ過ごしてしまうことが、サザエさん症候群の1つの原因でもあります。ですから、何か熱中できる趣味を持って休日をダラダラ過ごさないようにしましょう。可能なら、体を動かすスポーツがおすすめです。社会人サークルなどでスポーツを楽しんでみるのもいいですね。休日をいきいきと過ごすことができれば、サザエさん症候群の予防にもつながるのです。
そして、21時頃からスカッとするDVDを見て、22時頃には寝てしまいましょう。一時期大人気だった「半沢直樹」というドラマを覚えていますか?半沢直樹を放送している間は、サザエさん症候群を吹き飛ばしたとも言われているんですよ。
ドラマの内容や時間帯が、明日からの憂鬱さを吹き飛ばすには最適だったのです。ですから、サザエさん症候群を予防するためにも半沢直樹のようなスカッとするものを見てみるのもおすすめです。
サザエさん症候群にならないための対策とは?
サザエさん症候群の対策としては、以下の3つがあげられます。
・日曜日は1人でいることを避ける
・日曜日の夜は静かに過ごす
・考え方を変えてみる
日曜日に1人で過ごしていると、翌日に人と会うことが億劫に感じます。ダラダラと過ごしてたいと思ってしまうのです。なるべくなら、何でもいいので日曜日に予定を入れましょう。恋人でも友人でもいいので、人と会って話すだけでも違いますよ。サザエさん症候群の人の多くは、土日を1人で過ごしているそうです。
日曜日の夜遅くまで繁華街などで過ごしていると、尚更翌日からの仕事が嫌になります。遊んでいるほうが楽しいと感じるのは当然です。寝不足になると、余計に月曜日に体がだるくなりますから、日曜日の夜はなるべく早めに休むようにしましょう。
そして最後に、考え方を変えてみることも大切です。「月曜日が嫌なのは自分だけではない」「この憂鬱な気持ちは気持ちを切り替えるためのスイッチである」そのように考えてみると、不思議と気持ちが軽くなりませんか?考え方1つで、随分と変わるものですよ。
サザエさん症候群を克服するには
今現在サザエさん症候群になっている人も、克服することは可能です。まずは、日曜日だからと昼過ぎで寝ていることのないよう、いつも通りに起きてください。
できるだけ体内時計を狂わせないことで、サザエさん症候群を克服することができるでしょう。サザエさん症候群を克服するには、休日と平日のギャップを大きくしないこと、そして休日の過ごし方を見直すことが大切なのです。
サザエさん症候群が重症化するとどうなる?
サザエさん症候群は重症化すると、頭痛やめまいなどの身体的な症状が出ることもあります。うつ病や適応障害になってしまうこともあります。ただ単に「明日が嫌だなぁ」と思うだけならまだしも、何かしらの症状が出始めたら要注意です。もしも何かおかしいなと思ったら、できるだけ早く心療内科やメンタルクリニックなどに相談にいきましょう。
うつ病や適応障害などの心の病は、早期発見、早期治療が欠かせません。早いうちにカウンセリングを受けることで、症状を軽くすることができるんですよ。
まとめ
サザエさん症候群についてご紹介してきました。いかがでしたか?
サザエさん症候群は誰でもなる可能性があり、放っておくと精神疾患にまで発展してしまう恐れもあるのです。普段の生活を見直すとともに、サザエさん症候群にならないように気を付けていきましょう。