出産年齢の限界は65歳!40代の妊娠・出産は本当に無理なの?

ここ数年で高齢出産に該当する人の数は右肩上がりに増えています。結婚する年齢が上がってきているわけですから、当然妊娠する年齢も高くなりますよね。理由は人それぞれ異なりますが、今は「30代になってから結婚したいな」と思っている人も多いです。
さて、そこでここでは、「40代でも子供は作れるのか?」と思っている人のために、年齢別の妊娠する確率をご紹介します。
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出産年齢の統計を見てみよう
過去の統計を見てみても、40代での出産というのは決して多くはありません。大半が20代から30代前半に出産をしています。高齢出産に該当する35歳以上の人は、一握りといったところでしょうか。40代で出産した人は、わずか5%にも達していません。
出産年齢の平均は何歳?
では、実際に出産する年齢は何歳が多いのでしょうか。今から40年ほど前の1975年には25.7歳だった初産年齢は、2003年には28.3歳になり、2011年にはとうとう30歳を超えました。現在は30.4歳が、初産年齢の平均だと言われています。
昔は出産年齢が1歳上がるまでに10年から20年くらいかかっていましたが、最近は5年ほどで1歳上がっています。かなりのスピードで出産年齢が上昇しているのが分かりますね。この年齢は、初産の平均年齢になります。
ちなみに、第2子出産年齢の平均は32.4歳、第3子は33.4歳となっています。今は出産年齢の上昇に伴って、一人っ子の家庭も増えていますね。
出産年齢の限界は何歳?
妊娠出産の適齢期は20代から30代前半あたりまでと言われています。では、実際に妊娠や出産というのは、何歳までできるのでしょうか。出産年齢の限界を探ってみましょう。
単純に考えれば、女性が妊娠できるのは生理のある間です。初潮の始まる頃から、閉経するまでだといえます。そう考えますと、女性の平均閉経年齢は50歳ですから、50歳くらいまでは妊娠できるということになります。
しかし、これはあくまでも状況的な話です。医学的に見ますと、閉経する約10年前から卵子の質は劇的に衰えることが分かっており、このことから自然妊娠の限界は40歳くらいではないかと言われているのです。
35歳を過ぎてからの初産を高齢出産、50歳を過ぎてからの場合は超高齢出産と呼ばれています。世界の最高齢出産は、2005年にブラジルで出産した65歳の女性だそうです。
先ほど自然妊娠の限界は40歳頃だと言いましたが、40歳を過ぎたら妊娠できないということではありません。確率はかなり低下しますが、妊娠の限界は閉経するまでです。閉経するまでは、妊娠するチャンスはありますよ。
妊娠する確率の高い人ってどんな人?特徴4つ
妊娠する確率だけで見れば、もちろん20代などの若い人のほうが高いことは言うまでもありません。しかし、排卵日前後に合わせても1周期で妊娠する確率は20%ほどでしかありません。
1年間避妊なしで性交渉を行った場合、20代では妊娠確率は80%だと言われています。30代後半、40代と年齢を重ねていけば当然妊娠する確率は低下していきます。
その中でも妊娠する確率が高いのは、精子や卵子の質が高い人、そして心身ともに健康な人です。
・基礎体温を測っている
・過度なダイエットはしない
・タバコを吸わない
・身体を冷やさないようにしている
妊娠する確率が高い人には、上記のような特徴があるのだと言えますね。少しでも妊娠する確率を高めたいのなら、まずは健康管理から始めてみてはいかがでしょうか。
30代で妊娠する確率はどのくらい?
では、30代の女性が自然妊娠する確率とはどのくらいなのでしょうか。30代前半と後半にわけて見ていきます。
30代前半では25~30%、後半では18%にまで減少します。
これは、1周期での妊娠確率ではなく、1年間避妊をせずに性交渉を行った場合の確率になります。なんとなく「避妊をしなければ自然に赤ちゃんはできるはず」と思っている人は多いと思いますが、決してそんなことはありません。
何をしても妊娠確率が100%になることはありませんが、年齢とともに妊娠確率は低下していきます。同じ30代ですが、30歳と39歳では妊娠確率は天と地ほどもの差があるのです。
40代で妊娠する確率は低い?
30代の妊娠確率をご紹介しましたので、次は40代の妊娠確率をご紹介します。40代で赤ちゃんがほしいと思っている人にとっては過酷な数字ですが、しっかり受け入れてください。
40代前半での自然妊娠確率はわずか5%、40代後半になると1%まで低下してしまいます。これは1年間避妊をしなかった際の確率です。ここまで下がってしまうのです。
ただしこれは、不妊治療などを一切行っていない場合の数字です。40代になると、妊娠までのタイムリミットが近づいているため、おそらく大半の人が何かしらの不妊治療を始めます。婦人科でのタイミング療法が不妊治療の第1段階ですね。
そもそも、40代でもしっかり排卵している(生理周期も安定している)人からしたら、「同じように排卵しているのに、なぜ年齢のせいでここまで妊娠確率が下がるの?」と思うかもしれませんね。それは、ずばり卵子が老化してしまうからです。40代の妊娠確率が低いのは、卵子の老化が原因だと考えられています。
男性の年齢も妊娠率に左右する?
妊娠確率を左右するのは女性だけだと思っていませんか?もちろん妊娠するのは女性ですが、妊娠は女性ひとりでするものではありません。実は、不妊原因のおよそ半分は男性にあるということがわかっています。
35歳未満の男性の精子の活性化能力は70%以上ですが、30代後半では62%、40代前半では52%と減少していき、40代後半では39%にまで低下します。やはり、男性の年齢が上になればなるほど妊娠させる確率というのは低下するといっていいでしょう。
とはいうものの、芸能人では60歳前後でパパになった人もたくさんいますよね。()内はパパになったときの年齢です。
郷ひろみさん(58歳)、石田純一さん(58歳)、市村正親さん(59歳、63歳)などがいらっしゃいます。
40代で妊娠するにはどうしたらいい?
妊娠確率が劇的に低下する40代で妊娠するためには、どうしたらいいのでしょうか。妊娠は自然妊娠だけを指すわけではありません。
体外受精という方法もあるわけです。体外受精での妊娠率は40歳では25%ほどですが、44歳では10%以下になってしまいます。40代の女性が妊娠しにくくなるのは卵子の老化が原因ですから、卵子の質を高めることができれば妊娠することはできる、ということですよね。
最近話題となっているミトコアというサプリメントがあります。ミトコアはイースタティックミネラルという卵子のミトコンドリアに働きかける成分を含んでいて、卵子を若返らせるサプリメントになります。実際ミトコアを飲んで妊娠できたという40代の方もたくさんいますよ。
40代で妊娠する際のリスクとは?
40代で妊娠することは、染色体異常や流産といったリスクが高まります。ダウン症児のリスクは40代前半では100人に1人、40代後半では30人に1人とも言われています。これも、先ほどお話しした卵子の老化が原因です。
言い方は悪いですが、卵子の質が悪いため細胞分裂などがうまくいかなくなってしまうのです。そのためうまく受精卵が育たず、流産してしまうリスクも高まります。
40代で妊娠出産するのは簡単なことではない
流産の確率で言えば、40代では40~50%にものぼります。たとえ受精卵になったとしても着床できないなど、なかなか出産までたどり着くことは難しいかもしれません。しかし、このような難関を乗り越えて無事出産をした40代の芸能人もたくさんいらっしゃいますよ。
松嶋尚美さん、はしのえみさん、永作博美さんなどがそうですね。彼女たちも不妊治療を乗り越えての出産となりました。
まとめ
40代での妊娠についてまとめてみました。いかがでしたか?40代で妊娠するのは簡単なことではありませんが、妊娠できないということではありません。諦めずに、今できることをしてみてくださいね。